エクスクリーンは、イオン交換樹脂を使用して不純物を除去した純水に高濃度の工業用尿素を溶かし、全て国内製造の無色透明な最高級品質のディーゼル車用尿素水溶液です。
成分は、尿素32.5%、水67.5%で高純度の工業用尿素と純水にて製造することにより、各自動車メーカーの指定する基準値（アドブルー 基準値）を全てクリアしています。（第三者分析機関にて試験分析実施、JIS規格適合）原料の尿素は天然ガス由来と石炭由来がありますが100％高品質である天然ガス由来の尿素を使用しています。無害で安全な製品ですので、取扱いに資格等は必要ありません。
販売供給量は少量用の20L、コンテナ貸与形式の1,000L、大型タンク(2,000～20,000L)があり、お客様のニーズに合わせた供給・設備設置方法をご提案することでランニングコストの削減を実現します。
窒素酸化物と呼ばれるものは、光化学スモッグや酸性雨などを引き起こす大気汚染原因物質です。主な発生源は、自動車の排気ガスであり平成4年に制定（平成13年改正）された自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法（自動車NOx・PM法）によって、規制されることになりました。特に毒性の高い二酸化窒素（NO2）は、大気汚染防止法によって環境基準が定められています。大気汚染防止法のうちの一つが排ガス規制法です。
二酸化窒素 (NO2) 自体は中性で肺から吸収されやすい赤褐色の気体または液体です。細胞内では二酸化窒素は強い酸化作用を示して細胞を傷害するので、粘膜の刺激、気管支炎、肺水腫等の原因となります。浮遊粒子状物質（SPM）は大気中に長時間留まり、高濃度で肺や気管等に沈着して呼吸器に悪い影響を与えるほか、発ガン性の恐れが指摘されています。
一酸化二窒素（N2O、亜酸化窒素）は二酸化炭素の310倍の温室効果があります。
2008年はN2Oが最大のオゾン層破壊物質であったことが米研究チームにより発表されました。
世界規模の自動車排気ガス規制
世界的に環境問題が深刻化する中、日本・欧州・アメリカを中心に自動車の排ガスに対する規制を設けるようになりました。その規制は日本・欧州・アメリカで競うように次第に厳格化され、現在では日本の排ガス規制が世界で最も厳しい規制の一つとなっています。
日本ではNOx・PM法により使用されている車両への規制が始まり、その後排ガス規制法の適用で新車の排ガス規制が行われるようになりました。2008年3月には国土交通省が更なる厳しい排ガス規制である「ポスト新長期規制」を制定し、元の規制より最大でNOx排出量63％、PM排出量65％削減を求める世界最高水準の厳格な規制値となりました。トラックメーカーより2010年9月以降発売される新型車両は全て所定の規制値を満たす必要があり、尿素SCR技術を搭載した車両の普及を加速させる契機となりました。2016年には更なる厳しい排ガス規制が適用される予定です。現在のところ尿素SCRシステムが最も有効な対策とされている為、今後の尿素水の消費量が増大していくことは必至です。
尿素水溶液噴射装置とSCR （Selective Catalytic Reduction選択還元触媒）方式の触媒コンバータにより、NOxを大幅に低減することが可能となり、高度な燃料噴射システムや燃焼の制御などの適用が難しい使用過程車にとって最も有望な抑排ガス技術であります。 将来のより厳しい排出ガス規制もクリアできるポテンシャルを持っている為、様々な環境問題先進国で、その研究・実践が行われています。
エンジンから排出されるNOxから酸素を取り除き、窒素に戻す還元作用を用いて排出ガスをクリーン化します。尿素ＳＣＲ方式は、 尿素を水に３２．５％の割合で混合した尿素水溶液を還元剤とする。
SCR触媒コンバータに入る直前に、この還元剤を圧縮空気とともに噴射し、排出ガスに混合させると、尿素は排気ガス中でアンモニア（NH3）に変化し、その後SCR 触媒コンバータ内で、排出ガス中の NOx がアンモニアと結びつき、水と無害な窒素に分解されます。その反応を化学式で表すと次式のようになります。
(NH2)2CO + H2O → 2NH3 + CO2
4NH3 + 4NO + O2 → 4N2 + 6 H2O
4NH3 + 2NO2 + O2 → 3N2 + 6H2O
